投資の始め方

投資信託でどれがいいのか迷ったときにオススメしたい選び方

投資信託を初めてみるぞ!と意気込んだものの、商品が多すぎて何を選べばいいかわからないし、そもそも良い条件ってなんなの!?

と困っているあなたに向けて、本記事では失敗しないための投資信託の条件と、それを満たすためのおすすめの銘柄の選び方を説明します。

良い投資信託の条件とは

そもそも良い投資信託ってなんなの?というところから説明しましょう。

結論から言えば、以下の条件にあてはまる商品を選ぶのが良いです。

  1. 低コストである
  2. 純資産総額が多い
  3. 純資産総額が順調に増えている

低コストである

投資信託にかかるコストは大きく分けて「買付手数料」と「信託報酬」があります。

買付手数料は投資信託を購入する際にかかる手数料、信託報酬は持っている間、毎年残高から引かれる手数料のことです。

当然、どちらも安いほうがいいのですが、特に気にしておきたいのが信託報酬の項目。だいたい年間2%以内くらいであることが多いですね。

たったの2%ならそんなに気にしなくてもいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、投資信託は長期間で考えるもの。

長い目で見ると結構バカにできない差になるんですよね。ちょっと計算してみましょう。

例: 月々3万円を年間3%の利益のでる投資信託で30年間運用します。信託報酬2%の場合となしの場合での差はいくらになるでしょうか。

答えは30年間で472万円(!)です。びっくりですね〜。

このように信託報酬は安ければ安いほど最終利益が大きく違ってくるので、しっかり確認するようにしましょうね。

純資産総額が多い

純資産総額とは、投資信託が運用している全ての金融商品の総額を表した数字です。

これは多ければ多いほど良いと言えます。

なぜ多い方がいいのか。

例えば、純資産総額が100億円の投資信託(A信託)と10億円の投資信託(B信託)があったとしましょう。

で、どちらも年間10%のパフォーマンスを出したとします。

すると得られた利益はいくらになると思います?

A信託は10億円の利益ですね、対してB利益は1億円しかありませんでした。

同じ運用をして、同じパフォーマンスにも関わらず、利益は10倍も差がついてしまいました。

投資って資産総額の何%という形で利益が得られるものなので、資産があればあるほど、同じ労力で多くのリターンが返ってくるんですよね。

規模は大きくても小さくてもかかる経費はあまり変わらないので、純資産総額が多い投資信託は必然的に利益に対する運営費の割合が小さくなります。

つまり運営が安定している投資信託ということが分かるんです。

さらに、資金が集まっているということは、それだけ実績があって人気である証拠でもあります。わざわざマイナーな投資信託を選ぶ必要はないんですよね。

だからこそ投資信託も純資産総額が多いのを選ぶのが正解なんです。

純資産総額が順調に増えている

ただし、純資産総額が大きくても、年々小さくなっている銘柄は要注意です。

純資産総額が下がる理由は1つ。運用成績が優れず、投資家からの解約が増えているということです。

運用成績が下がる→投資家からの解約が増える→純資産総額が下がる→安定した運用ができなくなる→経費率も高くなる→さらに運用成績が下がる

の悪循環に陥ってしまい最終的には強制解約になってしまう可能性もあります。

逆に言えば順調に純資産総額が増えている銘柄は、好循環が生まれるので安心できると言えますね。

純資産総額の推移を具体的に見てみましょう。下は実際の投資信託の例です。

赤枠に示した部分をみてください。例では純資産総額が1兆4千億円あり、徐々に資産総額が増えていることが分かりますね。こういった銘柄を選ぶと良いです。

出典: SBI証券

良い条件の投資信託を買うには

良い投資信託の条件は分かった。では具体的にどういった銘柄を選べば条件を満たすことができるのか。それは以下の5つです。

  1. バランス型
  2. 世界全体の市場に投資する
  3. インデックスファンド
  4. 運用益を再分配しないで再投資している
  5. 積立NISAに対応している

バランス型

バランス型というのは、株式や債券、不動産や金等、複数の金融商品をパッケージにした商品のこと。

金融商品を分散すればするほど、それぞれの価格の変動を互いに吸収しあうため、リスクを小さくすることができます。

株式投資だけに投資するような銘柄を選ぶよりは、最初から複数に分散している銘柄に投資しましょう。

もちろん1点突破銘柄が悪いというわけではないですよ。

それらを自分で複数選択して、オリジナルパッケージをつくるのも正しいやり方ですから。

世界全体の市場に投資する

投資は経済活動が活発になり市場に流れるお金が増えると価格が上がる傾向にあります。

つまり常に経済成長している分野に投資するのが効率が良いということになるんですね。

で、そんな分野はどこにあるのか?

答えは簡単、世界の市場全てに分散投資すればいいんです。(投資信託では運用方針にグローバルと書かれている)

なんじゃそりゃ、と思われるかもしれませんが至って真面目。

世界の市場は有史以来常に大きくなり続けています。その証拠に世界の実質GDP成長率を確認すると、平均して3.8%ずつ伸びていることが分かりますね。

出典: 経済産業省 通商白書2018

ちなみに2009年に大きく成長率が落ち込んでいますが、これは有名なリーマン・ショックによるものです。それでも0.2%のマイナス成長で済んでいますね。

GDPとは

世界全体や各国における、商品やサービスによって生み出された価値の合計を表す。

人間の人口は爆発的に増えているし、技術の発展で生産性も向上しています。しばらくは世界経済も同様に成長し続けてゆくので、今は世界全体の市場に投資するのが良い選択でしょう。

また、世界全体に投資することで、投資する地域を分散できるメリットもあります。

例えば、俺は日本市場にしか投資しないぜ!という人。

自分が市場を理解しやすいという面で悪くはないんですが、もし日本が財政破綻したらどうなると思います?

金融商品はどうしても、その国の情勢に左右されやすい面があるので、たとえ金融商品を株式と債券、不動産、現金(日本円)に分散していても、一度に全部無価値になりますよ。

他の国の金融商品に投資しているだけで、そういったリスクの回避になるのですから、最初は地域を分散して投資する世界市場投資信託を選んでおきましょう。

インデックスファンド

投資信託の運用方針には「インデックスファンド」「アクティブファンド」という区分けがあります。

インデックスファンドは「日経平均株価」や「TOPIX」、「S&P500」などの経済指標に連動することを目指して運用される投資信託です。

経済指標の例

日経平均株価: 日本の株式市場の指標のひとつ。東証一部上場企業のうち225銘柄の株価を元に計算される。

TOPIX: 東証一部上場企業の全銘柄の株価を元に計算される。

S&P500: アメリカの株式市場の指標のひとつ。ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQの上場企業のうち500銘柄の株価を元に計算される。

例えば、日経平均株価に連動するインデックスファンドであれば、日経平均が5%上がれば投資信託も5%上がり、反対に日経平均が5%下がれば投資信託も5%下がるという感じですね。

基本的に指標になっている銘柄を中心にパッケージされることが多いです。

対してアクティブファンドは、市場平均を上回ることを目標に証券会社が独自に銘柄を選定しパッケージしたものになります。

では何故インデックスファンドが良いのか?

それは70%のアクティブファンドが市場平均を上回れないからです。

出典: SPIVA®U.S.Scorecard(2016) and SPIVA®Japan Scorecard(2016)

百戦錬磨の(自称)プロ達が一生懸命頭と時間を使って考えた銘柄が、結局市場平均をほとんどが超えられていないという事実を考えると、銘柄なんて考えるだけ無駄で、さっさと市場平均通りに投資するほうがよっぽど効率的なんですね。

だから初心者は素直にインデックスファンドを買いましょう。

運用益を再分配しないで再投資している

投資信託には毎月分配型と呼ばれる銘柄があります。

毎月分配型とは、文字通り毎月ある程度のお金が分配されるタイプの投資信託です。

定期的にお金が入ってくるからオトク!ということで、結構人気だったりしますが、大きな落とし穴があります。

この分配金ってどこから出ていると思いますか?

分配金は運用資金からでています。ということは分が購入した代金がちょっとずつ戻ってきているだけなんですね。別にオトクでもなんでもありません。

先ほど純資産総額は大きいほど良いと説明しました。分配金を出すと純資産総額も減るため、利益も小さくなり、運用が安定しなくなります。

さらに手数料だけは高いので、赤字になる可能性が高いです。

良い投資信託は利益を分配しません。利益を再投資し純資産総額を増やします。

純資産総額が増えた分だけ利益が増える→再投資→さらに純資産総額が増える

という好循環を作り出すのですね。

積立NISAに対応している

積立NISAとは年間40万円の投資枠で得られた利益分の税金が控除される制度です。

税金って利益から20%も持ってかれるんですよね。100万儲けたら20万。

これを使うだけで結構パフォーマンスが変わってくるので使わない手はないですね。

さらに積立NISAに対応している銘柄は、国が長期投資に向いた信頼できる銘柄を選定して、悪質な投資信託をフィルタリングしているので、下手な銘柄を掴むリスクを小さくすることができます。

まとめ

長くなったので一言でまとめると、初心者が投資信託を買うならこれを買え!

積立NISAに対応した、毎月分配型でない、全世界バランス型のインデックスファンド!

これらをキーワードにして銘柄を選んで、ひたすら積立投資をコツコツやれば、よっぽどのことがない限り失敗しないです。

以上、初心者おすすめの投資信託選びでした。

要点まとめ

投資信託で良い銘柄の条件

  1. 低コストである
  2. 純資産総額が多い
  3. 純資産総額が順調に増えている

条件にあてはまる銘柄の選び方

  1. バランス型
  2. 世界全体の市場に投資する
  3. インデックスファンド
  4. 運用益を再分配しないで再投資している
  5. 積立NISAに対応している

ちなみに・・・

最近の投資信託にはAIが銘柄を選んで、その人に合わせたプランを作ってくれるロボアドバイザーというサービスもあります。

私もこれを使って投資していますが、結構パフォーマンス良くていい感じです。

始めるならWealthNavi(ウェルスナビ)がオススメですよ!